10個の本能による誤認
テレビをつければ、殺人、強盗、自然災害、政治汚職、事故、、、
ネットを見ると、株式暴落だ、味の素は毒だ、化学調味料は発癌性がある、、、
テレビでもネットでもネガティブで、恐怖を感じる報道をよく目にする。それらから逃れるために犯人探しをして誰かを責め始める(炎上というやつ)。
人間には10個の本能が備わっており、そのおかげで遠い昔から人類は繁栄してこれた。しかし、その本能のせいで今では現実を誤った認識を持っている。僕たちは、それを認識しファクトをもに整理することが大切だ。
この本の中で3択のクイズが13問あった。低所得国での女性の平均教育年数とか世界で電気を使える人の割合とかそういった問題だった。
ビシッと答えはわからないけど多分この辺だろっていう数字を選んで回答へ。なんと13問あって二問しか正解がなかった。
これじゃあチンパンジーより当てられないことになってしまった。
この問題のおかげで、僕は世界を誤認していることを認識した。世界は知らないところでよくなっている。
それも凄まじいスピードで。テレビでは、いまだに餓死してしまう幼い子供がいると強調している中で、そのような国はすでに全体の1割にも満たない。
低所得国での女性の平均教育年数は男性のそれと対して変わらず、電気を少しでも使える人は80%を超えている。
10個の本能とは
- 分断本能
- ネガティブ本能
- 直線本能
- 恐怖本能
- 過大視本能
- パターン化本能
- 宿命本能
- 単純化本能
- 犯人探し本能
- 焦り本能
人間にはこのような本能が備わっている。
例をとると、
富裕層と貧困層に二極化してる!(分断本能)
コロナワクチンで人が死んだ!(ネガティブ本能、恐怖本能)
誰のせいで発注ミスが起こったんだ!(犯人探し本能)
あまり書くと著作権違反になりそうだ。
何度も言うが、これらの本能は人類が地球に誕生してから生き延びる術として身につけたものだ。だからこれを抑えようとしてもそう簡単に抑えられるものじゃない。
データを見よ。10個の本能を刺激するような情報が流れてきたらそれを冷静になってデータをみよう。
日常生活で気を付けることは
とはいっても、日常生活でこの報道は10個の本能を刺激してアピールしてるからデータを見てみよう!とはならないと思う。
僕も見ないと思う。
日常からできることはなんだろう?僕が出した結論は、一旦冷静になる or 見ないと言うことだ。
飛行機事故が2024年1月2日に起こった。この件をあげてみよう。一旦冷静になって考える。
1年間で飛行機は何度離着陸しているだろうか。過去データであるが2019年の離着陸回数は90万回だそうだ。
では一旦2024年も同程度の離着陸回数があると仮定しよう。
回数で比較してみよう
死傷者が出るような大きな事故は2024年は日本で1回だった。この事故は連日報道された。
では、その後ろにある899,999回の成功は報道されているだろうか?(そんなこと書いたらジャーナリストはクビだろうが)。
割合で見てみよう
0.0001%の確率で事故が起こったとしよう。この0.0001%はどんな数字だろうか。
二十回連続でコインの面が出る確率とまあほぼ一緒ぐらい(意外と、、、確率高い、、、?)。
だがまあ、起こり得ないような数字だ。
ちょっと説明方法が悪かったが1年で計算しただけでもこのような確率だ。
過去に大型航空機での事故がいつ起こったか調べたが、直近で1985年の日本航空123便墜落事故だそうだ。
これで分かった。事故が起きなたのは 1 / (90 万回 * 39 年) * 100 %と言う確率だ。
書いていて調子に乗った。ついつい調べてしまった。
だが分かっただろう。恐怖を煽るだけ煽った2024年の航空機事故はたったの1 / (90 万回 * 39 年) * 100 %だ。
日常には冷静に考えたら疑問に思うようなことが10個の本能で湧き立てられ毎日報道されている。
ファクトフルネスで、世界を正しくみよう。意外とそう言うところに重要なことが隠れているよ。